債券は続伸、世界景気懸念で米債高・株安-30年入札控え超長期債売り

10/10
債券相場は続伸。世界景気懸念の強まりを背景に米国債相場が上昇したことや国内株安が買い手掛かりとなった。一方、あすに30年国債の入札を控えて、超長期債は売り優勢の展開となった。 大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥債券運用部長は、国内債相場の堅調推移について、「国内株価が下落していることや、中国経済に対する懸念がある。景気悪化に焦点が移っており、債券先物には買い戻しが入った。米雇用統計では失業率が改善したものの、単月では判断できず、市場は半信半疑だ」と述べた。 東京先物市場で中心限月の12月物は、前日比4銭高い144円19銭で始まり、日経平均株価の下げ幅が拡大すると買いが優勢となり、一時8銭高の144円23銭と、4日以来の高値を付けた。その後は伸び悩み、午後に入ると、1銭安の144円14銭まで下げた。取引終盤に持ち直し、結局は3銭高の144円18銭で引けた。 現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の325回債は前日比0.5ベーシスポイント(bp)低下の0.765%で始まり、その後も同水準で推移している。 超長期債が安い。20年物の140回債利回りは0.5bp低い1.65%で始まった後、売りが出て0.5bp高い1.66%に上昇。30年物の37回債利回りは1.5bp高い1.93%と、9月21日以来の高水準を付けた。大和住銀投信の伊藤氏は、「30年債はあすの入札に向けたディーラーなどからの調整売りが出て弱含み」と説明した。 9日の米国債相場は上昇。国際通貨基金(IMF)が公表した世界成長率予想が下方修正されたことで、安全資産としての米国債の魅力が高まった。米3年債入札で応札倍率が2003年の発行再開以来の最高となったことも手掛かり。米10年債利回りは前日比3bp低下の1.71%程度。一方、米株相場は続落。S&P500種は前日比1%下げて1441.48。
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